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Ryo Hirano

Ryo Hirano, Self-portrait, 1989, 72.7x53.1cm
Ryo Hirano, Self-portrait, 1989, 72.7x53.1cm

1927年大分県に生まれた平野遼は、独学で絵画を習得し、存在の本質を問うような孤高の視点から、人物像や心象風景をテーマとした抽象画を生涯に渡って制作した作家です。混沌とした戦後社会で画家を志した平野は、似顔絵やポスターを描いて生計を立て、1957年に東京の南画廊で開催した個展を機に、前衛芸術サークルの中で作家としての頭角を現しました。1955年頃に作風はリアリズムから抽象へと転じ、1960年代に入ると線やシミによって幾何学模様を構成するミニマリスティックな画風へと発展しました。1970年代になると、ミニマルな作風から具象へと立ち返り、敬愛するアルベルト・ジャコメッティの影響がうかがえる線の集合体でデフォルメした人物像を描くようになりました。その他、自画像、昆虫、植物、闇などグロテスクさを孕んだモチーフを、確かなデッザン力と表情豊かなマチエールによって描画する作風を確立しました。1980年代には日本の伝統である花鳥風月へと関心を寄せ、より穏やかで詩的な作風へと達し、晩年に幾度か周遊したヨーロッパでは、道行く人々のデッサンを多数制作しました。生涯を通し北九州のアトリエで隠棲的に制作を続けた平野の作品は、人類への好奇心、疎外感や不安を、成熟した哲学的まざなしを通して普遍的に紡ぎます。主な個展に池田20世紀美術館(1986年)、北九州市立美術館(1987年、1997年)、セントラル美術館(1990年)がある他、福岡県立美術館や大分県立美術館に所蔵されています。1992年に心不全のため死去しました。

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