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ジェニファー・ロックリン

Photo: Marco Giugliarelli, courtesy of Civitella Ranieri
Photo: Marco Giugliarelli, courtesy of Civitella Ranieri

ジェニファー・ロックリンは1968年にメリーランド州ボルチモアで生まれ、現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。1999年にシカゴ美術館附属美術大学で絵画の修士を取得しましたが、後に地元の学校で陶芸授業のプログラム開発に携わり、それをきっかけにキャンバスから粘土に描くことを実験的に始めました。ロックリンは、三次元に形づくられた器が彼女の描く物語にどのように影響するのか徐々に興味をもつようになり、やがてそれらは彼女の描く物語の支持体となりました。
器の形はコイル状にぐるぐるととぐろを巻くように徐々に積み上げられ、そこには確実にロックリンの手仕事の跡が残されています。彼女のつくる器は独自の形をしており、ときにモチーフと呼応して三次元の空間に物語を紡いでいきます。モチーフとしてよく取り上げられるのは、カリフォルニアのみずみずしい生命力をもつ植物や動物たちです。ほかにもポップカルチャー、装飾文様、個人的な記憶、そしてボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」のように美術史からも引用し、世界中の人が知っている素晴らしい価値に新しい文脈をもたらします。平面作品である絵画と立体作品としての陶器、両方の良き面を引き出したロックリンの作品は、その豊かな表現が高い評価を受けています。
近年の主な個展に「Suns and Lovers」Mariane Ibrahim(パリ、2024年)、「Paintings on Clay」Hauser & Wirth(ニューヨーク、2024年)、「P-22」SHRINE(ニューヨーク、2022年)、「Foothills」Sorry We’re Closed(ブリュッセル、2022年)、「California dreaminʼ ― “On such a winter’s day”」MAKI Gallery(東京、2020年)、「Jennifer Rochlin」The Pit(カリフォルニア州グレンデール、2020年)などがある他、世界各地でのグループ展やアートフェアにも数多く出展しています。

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