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4-11-11 Jingumae, Shibuya-ku
Tokyo 150-0001 JAPAN
Hours: 11:30 - 19:00
Closed on Sundays and Mondays
Tel: +81-3-6434-7705
E-mail: info@makigallery.com

Exhibition

Mungo Thomson

  • 2019/05/24-2019/06/29
  • Tokyo
  • Mungo Thomson (マンゴ・トムソン)/ Rods and Cones

Mungo Thomson, PS 10610 Eagle Rock 9/19/12-9/25/12 P1 CY, 2017, Transparent pigment on panel, 232.5x162.5 cm

このたびMASAHIRO MAKI GALLERYはロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、マンゴ・トムソンの日本初となる個展“Rods and Cones”を開催いたします。

トムソンは、慣例や通常の認識を覆す作品を多く創り出すことで知られています。フィルムや音、オブジェ制作などと印刷物やアーカイブと融合させ、常にそれらと接点を持ち続けることをコンセプトとして自身の境地を開拓しています。

本展覧会“Rods and Cones” は、安価なチラシの矛盾点や視覚的な構造に着目し、創り出されたトムソンの代表シリーズです。自宅で不意に受け取ってしまう大量のチラシや新聞の折込広告、健康器具や美容器具の宣伝などの多くは、受け取る側にとって非常に迷惑で、すぐに破棄されてしまうものではないでしょうか。しかしトムソンは、それを何年も掛けて集め続けてきました。

その大量のチラシの中で、トムソンがもっとも気になったものが、眼や視力に関する広告でした。具体的にはレーシック手術、眼鏡、眼科の広告で、ほとんどの広告が安価な印刷方法で刷られた非常に読みづらいものでした。「眼の治療に関する広告→でも読みづらい→眼の治療が必要→でも読みづらい…」というサイクルが、逆説的な視力テストになっているのではと考え込みました。
そこで、これらの粗悪な印刷の特性のみを逆に利用し、視覚的なアートとして圧倒的なクオリティのもと“Rod and Cones”を生み出しました。オフセット印刷の基本である、CMYK(シアン・マゼンダ・イエロー・ブラック)の4色の印刷工程をベースにして、1000倍に拡大したドット各色の透明顔料を使用し、大きなパネルに精巧に描いていきました。色が二重、三重と重なり合う箇所は、複雑な配列やスペクトル形態により、二次色、三次色として鑑賞者の目の中に必然的に映し出されます。
“Rods and Cones” とは人間の眼の網膜にある棒状の細胞(Rod)と円錐状(Cone)の細胞のことです。Rodsは光を感知する約1億2千万個の細胞であり、Conesは色彩を感知する約700万個の細胞です。オフセット印刷のチラシが数百万のドットにより構成されているように、私たち自身が今まさに見えている視覚のフィールドは数百万個の“Rods and Cones”の細胞に組み立てられ、映像として映し出されていることに気づかされます。

本展覧会の作品はそのタイトル通り、生物学的な視覚構造の不思議な現象と、日常的に舞い込んでくる眼に関する宣伝チラシの矛盾点や逆説を、トムソン独自の発想で創作させた彼の代表作です。

彼の独創的な頭脳からでしか生み出されない、前衛的な発想と世界観で描かれた作品を体感していただければと思います。
また、本展覧会では、「TIME」シリーズの映像とミラー作品も合わせて展示いたします。あわせてご高覧ください。

今後の展覧会

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