MAKI
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Exhibitions

マンゴ・トムソン

Installation view, artwork: Mungo Thomson

このたびMAKI Gallery は、昨年に引き続きロサンゼルスを拠点として活動する作家、マンゴ・トムソンの個展を開催いたします。TIMEミラーは、雑誌『TIME』の表紙の一部に私たちを取り込み、その虚栄心を簡単に満たすことを可能にする一方で、すべての人に否応なく刻まれる‘時間’ の存在を明らかにします。

私たちにとって時間は「見えないし、手に触れることもできない」ものです。しかし作家は語ります。「鏡の中に映るものを毎日見て、時間があなたの顔にほどこしていることを毎日発見することにより、時間はその姿を明らかにするのです」。時間が私たちに与える変化(直接的に表現することを許されるのなら「老化」)、それこそが時間を可視化していることにほかならないことを、この作品は残酷にも告げています。そしてせっかく得た虚栄心も無にしてしまうのです。まさに美術が長年扱ってきたテーマ「Vanity;ヴァニティ(虚飾)」を、TIMEミラーは白日のもとにさらし、時間を軸とした価値観に思わぬところから光を当てています。

他にも日本初公開となるストレストイをモチーフにした「Stress Archive」シリーズ、昨年の個展で多くの人を魅了した「Rods and Cones」シリーズなど、作品を通して私たちの認識を反転させ、価値観にあらたな光を当てるマンゴ・トムソン。ぜひ多くの方にご高覧いただけますと幸いです。

山本隆博

Installation view with Takahiro Yamamoto, 'Untitled', 2019-2020

この度、MAKI Galleryでは、古い絵葉書や肖像写真を細密に描写する山本隆博の個展を開催いたします。山本は複製を存在意義とするモチーフを取り上げることにより、唯一性とは何か、オリジナルとは何かを問いかけます。しかし私たちはまずフォトリアリズムのような驚くべき描写力に、思わず惹き込まれてしまいます。その奥に独自のコンセプトを潜ませる山本は、何を私たちに見せようとしているのでしょうか。
その背景には、複製されたものとオリジナルの関係性を追求したいという作家の思いがあります。一般にオリジナルには価値があり、複製はそれに劣るといわれます。ところが同一の複製物(印刷物や写真)は、同じ時間を経ても同じ劣化とはなりません。それぞれ独自の時間のなかで色あせや傷を受けます。時間が複製物に唯一性を与えたのです。作家は色あせや傷に時間そのものを見出し、ていねいに写し取ります。山本は‘時間’を描写することで、複製物にオリジナルの価値を与えるのです。
山本の驚くべき再現性の技術は、この制作コンセプトを実現するために必要だったといえるでしょう。ぜひ作品を通して、作家の意図する‘時間がもたらす意味と価値’をご覧いただければ幸いです。

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