〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-11-11
4-11-11 Jingumae, Shibuya-ku
Tokyo 150-0001 JAPAN
Hours: 11:30 - 19:00
Closed on Sundays and Mondays
Tel: +81-3-6434-7705
E-mail: info@makigallery.com

Exhibition

Emerging from the Void

  • 2019/01/19-2019/02/23
  • Tokyo
  • 平野遼

Ryo Hirano, Two Women, pencil and watercolor on paper, 40.0x32.0cm

この度Sakurado Fine Artsでは、日本戦後絵画界の鬼才平野遼の展覧会を開催します。本展では、平野が50年におよぶ画家人生で制作した作品群より、1960年代から1990年代にかけて制作されたペインティングとドローイング合わせて20点を展示します。1992年に作家が世を去った後、2000年以来東京では初となる個展を、どうぞこの機会にご高覧下さい。

1927年大分県に生まれた平野遼は、独学で絵画を習得し、人間の存在の本質を問うかのような孤高の視点から、人物像や心象風景をテーマとした絵画を制作しました。北九州のアトリエに隠棲し画業に励んだ平野は、1970年代以降、傾倒するアルベルト・ジャコメッティの影響がうかがえる細い線の集合体で人物像を描くようになり、その他に自画像、昆虫や植物、解体、闇など有機的でグロテスクさを孕んだテーマを、確かなデッザン力と表情豊かなマチエールによって抽象的に描画する作風を確立しました。繊細な線描によるデッサンと大胆な筆致のペインティングを織りあわせながら展開する平野の表現は、具体的なものの形からその根幹を成す要素だけを残し、他を極限まで削ぎ落とすことで生まれる抽象であり、光と闇、生と死といった対峙する世界の狭間に浮遊するような緊張感と瞑想感を想起させます。特に人物をデフォルメした絵画は、フランシス・ベーコンなど20世紀以降の欧米を中心とした人物画の系譜に匹敵する表現力を兼ね備えると同時に、そこに日本近代絵画史における抽象表現の多様性を再発見することができます。戦後の混沌とした社会を生き抜き、人類に対する好奇心や疎外感を哲学的まなざしを通して普遍的に紡ぐ平野は、今日再評価すべき日本人作家の一人です。

主な個展に池田20世紀美術館(1986年)、北九州市立美術館(1987年、1997年)、東京セントラル美術館(1990年)がある他、福岡県立美術館や大分県立美術館に作品が所蔵されています。

※展覧会最終日2月23日のギャラリー営業時間は、11:30~16:00とさせて頂きます。

Daido Moriyama: Reminiscence

  • 2018/11/06-2018/12/22
  • Paris
  • 森山大道

Left: Daido Moriyama, Untitled (from Passage), 1989-99, Polaroid, 10.8 x 8.9 cm / Right: Daido Moriyama, Untitled (from Bye-bye Polaroid), 2008, Polaroid, 10.2 x 10.2 cm

この度Sakurado Fine Artsは、森山大道のポラロイド作品に焦点を当てる展覧会「Daido Moriyama: Reminiscence」をパリにて開催します。日常生活のメランコリックな美を切り取った『4区』と『バイバイ ポラロイド』のふたつのシリーズより20点を展示し、森山の1960年代や70年代を代表する挑発的な作風を継承しつつ、ポラロイドというメディアを用いることで穏やかさや刹那性を帯びた表現を紹介します。

活動初期の森山は、東京の街に潜む闇を荒々しくも詩的なアプローチで捉え、伝統的写真表現の常識を覆しました。まるで自分の身体の一部であるかのように常備したカメラを片手に路上を彷徨い、ファインダーを覗かず即興的にシャッターを切ることによって生まれる「アレ・ブレ・ボケ」のスタイルは、急速に進む近代化と伝統的価値観の解体という激動の時代において、自らの居場所を探す人々の不穏さや大胆さを投影するかのようでした。そのような粗い被写体と激しいコントラストが特徴的な森山の作品ですが、本展のポラロイド作品には、日常風景を詳細に観察する森山の落ち着いた視点を見て取ることができます。森山が好んで長年制作に用いてきたポラロイドは、撮影即時に一枚のプリントが現像されるため、カメラが捉えたイメージに対する編集や操作の余地がなく、そうして生まれた作品は、フィルムという再現不可なメディアへの懐旧と同時に、都市に対する森山の柔和で個人的な視線を映し出します。

1989年から翌99年にかけて東京の4つの区を撮り下ろした『4区』は、モノクロ写真による裏町の黙示録的世界観を映し出し、2008年に同じく東京を舞台にカラーで撮影した『バイバイ ポラロイド』は、同年ポラロイド社が製造を廃止したインスタントフィルムへのオマージュとして制作されました。本展では、10余年の歳月を跨いで撮影されたふたつのシリーズを同時に展示することで、時間の流れとともに東京の街の中で変わっていく風景と変わらない側面、それらに対する回想、そして森山作品における反復的なテーマとしての東京の街の像が静かに浮かび上がります。

今後の展覧会

現在、開催予定はありません

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