MAKI
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マリウス・ブルチーア

Photo: Raluca Ciornea
Photo: Raluca Ciornea

1979年ルーマニア、クルジュ=ナポカ生まれ。マリウス・ブルチーアは、2003年にクルジュ=ナポカのUniversity of Art and Designにて美術学士号を、2005年には同大学で美術学修士号を取得しました。共産主義崩壊後の初期資本主義ルーマニアでの生活の平凡さや不確実さを、暗い色調の下地の上に鮮やかな色彩で描いた大規模な絵画で知られています。
本質的には個人的な物語を深く反映している作家の作品は、装飾的で様々な痕跡が残る風景を背に人物たちが親しげに集う様子を描いており、超現実的かつ雄大なスケールで観る者を圧倒します。マリウス・ブルチーアは、エイドリアン・ガーニーやヴィクター・マンと並んで、1989年のルーマニア革命後にクルジュ=ナポカに集結した画家の集団「クルジュ派」を代表する画家の一人とされています。彼自身の記憶のアーカイブや彼を取り巻く環境をもとに、断片化、コラージュ、混交されたイメージは、現実と想像力の間で細かく揺れ動き、過去・現在・未来に渡るブルチーアの広大な世界の内部を垣間見せます。
主な個展は「The Far Sound of Cities」MAKI Gallery(東京、2021年)、「Thieves of Time」François Ghebaly(ロサンゼルス、2020年)、「Time Can Space」Blain|Southern(ベルリン、2018年)、「A Full Rotation of the Moon」Cluj Museum of Art(クルジュ=ナポカ、2017年)、「(On) Relatively Calm Disputes」François Ghebaly(ロサンゼルス、2016年)、「Hypernova」Blain|Southern(ロンドン、2014年)、「Concrete Gardens」François Ghebaly(ロサンゼルス、2012年)、「Remains of Tomorrow」Blain|Southern(ロンドン、2011年)など。さらに「Travel Guide」IOMO Gallery(ブカレスト、2021年)、「L.A. : Views」MAKI Gallery(東京、2020年)、「Bad Peach」François Ghebaly(ロサンゼルス、2019年)、「La Brique, The Brick, Cărămida」La Kunsthalle Centre D’Art Contemporain(フランス・ミュルーズ、2019年)、「Young Collectors 2」Elgiz Museum(イスタンブル、2015年)、「Defaced」Boulder Museum of Contemporary Art (ボルダー、2014年)、「Hotspot Cluj – New Romanian Art」ARKEN Museum of Modern Art(デンマーク・Skovvej、2014年)、「No New Thing Under the Sun」Royal Academy(ロンドン、2010年)、the 4th Prague Biennale(プラハ、2009年)などのグループ展に参加しています。また、ブルチーアの作品はHudson Valley Center for Contemporary Art [HVCCA](ニューヨーク州ピークスキル)、ARKEN Museum of Modern Art(デンマーク・Skovvej)、Taubman Museum of Art(ヴァージニア州ロアノーク)、Kistefos Museum(ノルウェー・Jevnaker)、Zabludowicz Collection(ロンドン)、Olbricht Collection(ベルリン)、Space K Museum(ソウル)などのパブリックあるいはプライベート・コレクションに多数収蔵されています。

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