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Frieze New York 2018

  • 2018/05/04-2018/05/06
  • Booth SP33

Installation view, artwork: Atsuko Tanaka, Photo: Brian Buckley

日本の戦後前衛グループ「具体美術協会」の主要メンバーであり、具体離脱後も生涯にわたって精力的に作家活動を続けた田中敦子は、音、光、電気や空気といった非物質的要素を取り入れ、作品をとりまく身体性や環境性を具現化した先駆的アーティストである。本展では、1970年代から2000年代にかけて制作された大小のペインティングとドローイングを約20点展示し、田中の表現が持つ連続性と多様性を、具体や戦後美術といった既存の枠を超えて再考する。

田中は活動初期の1950年代に数字や文字を用いた構成主義を思わせるコラージュを制作し、1955年から65年までの具体時代には電球やベルを用いた実験的パフォーマンスやインスタレーションを発表した。そして、そういった試みを平面上に展開すべく、エナメル塗料を用いた円と線で成り立つ絵画群を2005年のにこの世を去るまで描き続けた。おびただしい数の円と線の反復と接続が織りなす田中の大胆で繊細な画面構成は、偶然性やアクション性を強調する同時代の抽象画とは一線を画し、まるで無限に繋がる回路図のような記号性を帯びている。デジタル化が進み、テクノロジーと我々の身体との関係がかつてなく複雑化する今日において、田中が生み出した円と線の視覚言語はどのようなメッセージを発するのだろうか。

【田中敦子】

1932年大阪生まれ。京都市立美術大学西洋画科および大阪市立美術館付設美術研究所で学ぶ。白髪一雄、村上三郎、金山明とともに1955年より具体美術協会に参加。1965年に具体を離脱した後も晩年まで制作活動を続け、2005年の死後、国際的な再評価が高まる。2008年から2011年にかけてインスブルック(スイス)、ニューヨーク(アメリカ)、バンクーバー(カナダ)、バーミンガム(イギリス)、カステジョン(スペイン)で回顧展が開催されたほか、2007年のドクメンタ12や2008年のシドニービエンナーレで紹介されるなど、田中の芸術活動の先見性が現代美術の文脈において近年見直されている。主なコレクションにニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、パリポンピドゥーセンターなどがある。

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